コミュニケーションを大切にしたい

2011.12.09

勉強を終えたらあとは寝るしかないといった子供部屋では親の沽券にかかわるという発想は親のエゴでしかなく、何気ないコミュニケーションを大切にしたいという発想を優先するなら、子供部屋は必要最小限の広さでよいのです。引きこもる子供たちは、部屋で瞑想をしているのでしょうか。たぶん違うでしょう。では、ひたすら読書にふけっているのでしょうか。そういう子供はいるかもしれません。しかし、ほとんどの子供は部屋で漫然とテレビを見つづけ、テレビゲームに興じたり、インターネットの世界に逃げこんでいるはずです。

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1人きりの部屋のなかで子供たちはそんな時間を過ごし、親の存在を忘れ、社会を忘れ、現実を忘れようとしているのかもしれません。住まいが与える影響は、時に深刻な事態をもたらします。事件を引き起こす直接的な原因と住環境の関係が科学的に解明されたわけではありませんが、少なくとも家族関係にほころびを生じさせる原因の1つは、家庭内のコミュニティーを分断する間取りにあるといっても過言ではありません。ほころび果て深い亀裂を生じた家族関係は、子供の育成に暗い陰を落とします。全国的に報道されるような凶悪事件は極めてまれなケースではありますが、マグマを爆発させた少年たちは、引きこもりや不登校を経験していたとはいえ、際立って特別な存在だったのではなく、「目立たない、おとなしい子」だったのです。次に牙を剥く少年もおそらく、「ごく普通の子」と呼ばれるのかもしれません。いま、私たちにできることがあるのだとすれば、それは、「自分の家を見つめなおす」ことなのではないでしょうか。家を選ぶ基準を間違えていませんか。





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