地下室と同様、都市部においては建蔽率と容積率の関係から、庭の広さを確保できないことが多くあります。そこで設計者は、ルーフバルコニーを空中の庭として提案することがあります。今までルーフバルコニーのある家に住んだ経験のないかたは、この提案をとても魅力的と感じることが多いようです。しかし、日本の都市環境と気候風土を考えてみると、そのルーフバルコニーは必ずしもいいことばかりではありません。いったい1年間で屋上を利用できる期間はどのくらいあるのでしょうか?冬の間は寒風が吹き付ける屋上に長時間いることは考えられません。夏の間も暑い日差しが直接当たり、床は素足で歩けないほど熱せられています。梅雨時は毎日の雨でわざわざ屋上には行かないでしょう。こう考えると、ルーフバルコニーが本当に快適と思われる期間はとても短いのではないでしょうか。
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